- SaaSが多すぎて、自社に合うか分からない
- 導入が思うように進まず、活用に困っている
- 利用中のSaaSでは対応できない業務がある
月8時間の工数削減を実現 20年運用の給与システムを刷新
■ 前任者退職を機に属人化を解消。自走できる人事体制を構築
株式会社ルシアンは、レース素材や手芸用品、インナーウェアの製造・販売を手がける企業です。同社では約20年間使用してきた給与システムの保守終了を機に、クラウド化を検討していました。加えて、給与計算や社会保険手続きを担っていた担当者の退職時期も重なり、運用体制を見直す必要が生じます。
限られた時間の中で、業務の継続性と効率化を同時に実現するため、『マネーフォワード クラウド』を導入し、BODの導入支援サービスを活用しました。結果として、業務の標準化と工数削減を実現し、担当者に依存しない安定した人事運用体制の構築に成功しています。
今回は、導入当時を振り返りながら導入の背景から効果までを、経営管理部人事総務課の澤田様・大島様に伺いました。
【本事例のポイント】
・約20年利用した給与システムをクラウドへ刷新
・勤怠と給与の分断を解消し、月約8時間(年間約100時間)削減
・社会保険申請を1件あたり約15分短縮、申請業務を効率化
・専門チームが初期設定を代行、期限内に稼働開始
【クラウド導入の背景】20年使い続けたシステムと担当体制の転機
クラウド導入前、給与は約20年前に導入したオンプレミス型(※)のシステムで管理し、勤怠は別のシステムで管理していました。給与計算と勤怠管理は連携しておらず、毎月データを手作業で連携する運用が続いていました。さらに、給与・社会保険業務を担っていた担当者の退職が重なり、業務の継続性を見直す必要が生じます。システム更新のタイミングとあわせて、業務全体を再設計することになりました。
(※オンプレミス型:自社内のサーバーに設置して運用するシステム)
澤田様: 「給与は長年同じシステムを使ってきていました。独自性はあったものの、見た目や操作性は時代に合わなくなっていたので、保守終了をきっかけに見直しを進めることにしました。また、勤怠は別のシステムを利用していたためデータ連携ができず、CSVで出力、加工して給与へ取り込むという運用で、毎月必ず手間がかかっていました。」
「加えて、給与計算や社会保険のロジックを理解していた担当者が退職し、十分な引き継ぎができないままの部分もありました。誰も全体像を把握しきれていない状態になり、体制を整える必要があると感じました。」
大島様: 「勤怠を集計して給与へ取り込む作業は、ほぼ1日かかることもありました。前任者の退職が重なりましたが、給与は支給日を守らなければならない業務ですので、この機会に仕組みから整えようと考えました。」
【支援依頼の経緯】「自分たちだけで設定構築は難しい」という判断

検討の末、『マネーフォワード クラウド』を導入した同社では当初、自社での設定構築を想定していました。しかし、給与計算や社会保険のロジックを十分に整理できていない状況の中、期限内に確実に立ち上げるには専門的な支援が必要だと判断。導入支援サービスを活用することになりました。
澤田様:「当初は自分たちで構築できるのではないかと考えていました。ただ、マネーフォワードさんとの打ち合わせの中で、ロジックを十分に整理できていないことをお伝えしたところ、BODさんの導入支援をご紹介いただきました。」
「本当に自分たちだけで形にできるのかという不安がありました。スケジュールも決まっていましたので、プロのサポートを受けながら進めるのが最善だと判断しました。」
大島様: 「期限も決まっていましたので、まずは確実に稼働させることを優先しました。」
「給与や社会保険のロジックを私たち自身で一から整理するのは簡単ではありません。中途半端に進めるより、最初から設定構築に慣れている方にお願いするのが一番確実だと思いました。」
【支援の内容】初期設定を代行、伴走型で運用まで設計

導入支援期間中は、定期的なオンラインミーティングを実施。スケジュール管理から初期設定、計算ロジックの構築まで包括的な支援が行われました。社内規程をもとに計算式を設計し、独自の運用についてもシステム内での再現方法や代替案を整理しながら、実務に即した形へと落とし込んでいきました。
澤田様: 「私たちは社内ルールや給与規程をお伝えし、設定作業はBODさんが主導してくださいました。資料を共有する形で進められたので、通常業務と並行しても負担が大きくなりすぎませんでした。」
「36協定に関する入力なども、資料をお渡しして対応していただきました。ここまで細かい部分までサポートしていただけるのかと感じるほど、手厚くご対応いただいた印象です。」
大島様: 「最初のZoomミーティングで想定よりも多くの方が参加されていて驚きました。給与、勤怠、社会保険と専門ごとに担当が分かれているようで、それぞれに深い知識で対応してくださいました。」
「給与の計算式も何度も検証して作っていただきました。独自の手当や勤怠の取り扱いなど、当社特有の部分についても、『外部で計算してCSVで取り込む』『運用を少し変えて再現する』など複数案を提示してもらえたので、納得したうえで決めることができました。おかげで4月の年度初めからシステムを問題なく稼働させることができ、非常に満足しています。」
【導入後の効果】月8時間削減と自走できる体制の実現

クラウド化により、勤怠データは自動で給与へ連携。これまで毎月発生していたCSV出力・加工・取り込み作業が不要となり、月約8時間、年換算で約100時間の工数削減に相当します。社会保険申請も給与データと連動し、e-Gov(電子申請を行う政府のオンラインシステム )への直接入力と比べて1件あたり約15分を短縮。業務効率化と安定した運用体制の確立につながりました。
澤田様: 「勤怠と給与がボタン一つで連携できるようになり、これまで集計にかけていた時間が大きく減りました。月8時間ほどは削減できている実感があります。その分を他の総務業務に充てられるようになりました。」
「社会保険の申請も、以前はe-Govを直接操作していましたが、今は給与データと連携した状態で申請できます。1件あたり15分ほど短縮できていると思いますし、画面が分かりやすいので確認作業もスムーズです。時間以上に、作業のしやすさが向上しました。」
大島様: 「導入プロセスに参加していたことで、設定内容を理解できました。稼働後に計算式を自分で見直し、修正できたこともあります。今は自分たちで確認・対応できる状態になり、仕組みとして安定したと感じています。」
【同じ課題を持つ企業へメッセージ】人事DXは“伴走”で現実になる

システム更新や担当体制の変化は、多くの企業にとって大きな転機です。株式会社ルシアンでは、BODの伴走支援を受けながらクラウド化を進めることで、業務の効率化と安定運用の両立を実現しました。本事例は、人事DXが“自社だけで抱え込まなくてよい”という選択肢を示しています。
澤田様: 「システム更新体制の見直しは、やはり負担があります。ただ、実績のあるパートナーと一緒に進めることで、確実に形にすることができました。自社だけで抱え込まなくてよいのだと感じました。」
「当時は余裕のない状況もありましたが、今は落ち着いて振り返ることができています。給与は遅延が許されない業務です。だからこそ、プロのサポートに頼るという選択肢は有効だと思います。」
大島様: 「人事業務は正確性が何より大切です。経験豊富な方にサポートしていただけたことで、安心して導入を進めることができました。人材不足や担当者の退職などで体制に不安を感じている企業様には、ぜひおすすめしたいです。私たちも体制を整えるところからのスタートでしたが、きちんと形にしていただきました。」
今回インタビューを受けてくださった企業様の情報
| 企業名 | 株式会社ルシアン |
|---|---|
| 資本金 | 9,000万円 |
| 従業員数 | 102名 |
| 事業内容 | レース素材、手芸用品、インナーウェアの製造・販売 |
| お話を 伺った方 |
経営管理部人事総務課 澤田様、大島様 |
導入前と導入後の状況
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
| 【背景】 |
|
|
|---|---|---|
| 【課題】 |
|
|
| 【導入サービス】 クラウドシステム導入支援サービス |
|
|
| 【導入効果】 |
|
|
BOD現場担当者からのコメント
約20年使用されていたオンプレミス型の給与システムからクラウドへ移行するにあたり、 給与・勤怠・社会保険それぞれの独自運用によって、SaaS上での再現が困難なロジックも存在しました。
そのため、単なる設定ではなく、制度の背景や実務上の意図を整理しながら、システム化する範囲と運用で補う部分を切り分けていく必要がありました。
再現が難しい給与ロジックについても、「これまで通り」にこだわるのではなく、効率化や属人化解消という目的に立ち返り、皆さまと率直に意見交換ができたことが方向性の整理につながったと感じています。
結果として、設定内容が可視化され、特定の担当者に依存しない運用体制へと移行できました。制度を理解したうえでシステムに落とし込む重要性を、改めて実感する取り組みとなりました。




ご相談はこちら
サービス紹介こちら



クラウドシステム導入支援サービス
設定したSaaSシステム:『マネーフォワード クラウド』(勤怠・給与・社会保険の初期設定作業)