導入事例

HOME > 導入事例 > 委託先撤退の危機から10カ月で新体制へ クラウド導入と約600名の給与計算を再構築

委託先撤退の危機から10カ月で新体制へ
クラウド導入と約600名の給与計算を再構築

提供サービス

クラウドシステム導入支援サービス(設定したSaaSシステム:統合型人事システム「ジンジャー」(ジンジャー給与・ジンジャー勤怠・ジンジャー人事労務・ジンジャーワークフローほか)・マニュアル作成・管理代行・給与計算代行・年末調整代行サービス

■ 「医経分離」を支えるクラウド導入から給与計算・年末調整までの一貫支援

外来診療・健康診断・産業保健サービスの総合診療所を全国5カ所で運営する医療法人財団 医親会。同法人は「医経分離(診療と経営の分離)」という運営体制のもと、採用以外のバックオフィス業務のすべてを外部に委託していました。しかし、長年委託していた企業の事業撤退により、社内にノウハウやシステムを持たない状態から、急遽新たな運用体制を構築しなければならない事態に直面しました。

事業継続に向け、人事・勤怠・給与を一気通貫で管理できる「ジンジャー」の導入を決定。委託先の撤退に間に合うよう約10カ月という短期間でシステムの初期設定から、利用マニュアルの作成、そして運用開始後の給与計算・年末調整までを的確に遂行できるパートナーとしてBODを選定しました。今回は、委託先撤退の危機を乗り越え、600名規模の複雑な給与計算基盤を再構築した変革のプロセスについて、経営管理部の山本様と高巣様に伺いました。
(※高巣様の「高」は、はしごだか「髙」)

【本事例のポイント】
・短期間での運用構築:社内にノウハウがない状態から、約10カ月で新体制への移行を遂行
・複雑な給与体系のシステム化:非常勤医師を含む600〜700名規模の特殊な計算ロジックをクラウドへ実装
・マニュアル作成:システムの利用マニュアル(約80ページ)を約1カ月で作成し、説明会の実施
・強固なリスク管理体制:導入直後の運用課題を迅速に改善し、専門家を交えた多重チェック体制を確立

【各種サービス導入の背景】外部委託先撤退により急きょ新体制が必要に

同法人は「医経分離」の考え方に基づき、採用を除くバックオフィス業務のすべてを長年特定の外部企業へ委託していました。そのため、社内には給与計算の実務担当者もシステムも存在しませんでした。しかし、委託先が関連業務から撤退することになり、社内に知見がない状態から新たなクラウドシステムと運用体制を整備しなければならない状況に直面しました。

高巣様:
「当法人は、医師や看護師といった医療従事者の採用は自社で行いますが、事務作業はすべて外部に委託して診療所を運営してきました。社内にシステムもノウハウも存在しない状態でしたが、委託先から業務終了の通知を受け、新たな運用方法を探さざるを得なくなりました。まずは勤怠から給与までを一気通貫で管理できるシステムとして『ジンジャー』を選定しました。」

山本様:
「委託先の撤退に間に合うよう、本来であれば1年ほどかけて設定やデータ移行を行うところを、約10カ月という短期間で完了させなければなりませんでした。我々にはシステム設定の知識がなかったため、要望をお伝えした上で、期限に間に合わせて実装し運用していただけるパートナーの存在が不可欠でした。」

【支援依頼の経緯】600名超の複雑な給与計算に対応できる体制と堅牢なセキュリティ

自社にノウハウがない状況下で、システム導入から設定、稼働後の給与計算や年末調整までを横断して任せられる委託先を探すことになった同法人。直営5拠点に加え、非常勤医師を含む数百名規模の複雑な給与体系に対応するためには、十分な人員体制とセキュリティ環境が求められました。複数社を比較検討した結果、実務を担う人員の規模や厳格な情報管理体制を備えたBODへの依頼を決定しました。

高巣様:「100名程度の規模であれば税理士や社労士の方に給与計算を引き受けてもらえるのですが、当法人はスポットで勤務される非常勤医師が多数在籍しています。1回いくらといった日給制などの特殊な給与支払いが発生し、対象者も600名から700名規模にのぼるため、簡単には引き受けてもらえず委託先の選定には苦労しました。」

山本様:
「BODさんへ依頼した決め手は、事業規模と人員体制、そして情報セキュリティの高さです。実際に作業施設を見学させていただいた際、監視カメラの設置や業務スペースへの携帯電話持ち込み禁止など、厳格な管理体制が敷かれていることを確認できました。大切な従業員データを預ける上で、こうした徹底した情報管理の姿勢に、安心してお任せできると感じました。」

高巣様:「他社と比較しても、専用の業務ルームで十分な人数の担当者が作業にあたっている点は非常に安心感がありました。また、万が一メインの拠点が機能しなくなった場合でも、別の拠点で業務をカバーできる体制が整っていると伺い、事業継続(BCP)の観点でも委託先としての信頼性が高いと判断しました。」

【支援の内容】マニュアルの整備と、稼働直後の運用課題を乗り越えた体制強化

9月の勤怠稼働に向け、BODの導入支援チームがシステム設定にかけられる期間は約4カ月。この間に情報の連携を取りながら、システムの初期設定、人事データの移行を推進していきました。また、稼働開始前にはシステムの利用マニュアルを作成し、操作説明会を実施。テスト運用を経て、10月からは給与計算代行が本格稼働しました。その直後に年末調整へと突入する非常にタイトなスケジュールの中、初期段階では仕様の理解不足等による連携の課題も発生しました。しかし、その後の迅速な体制強化により、安定した運用基盤を築き上げることができました。

山本様:
「操作マニュアルについては自社で作成したものもありましたが、より複雑で詳細な設定や操作が求められる管理職者向けのマニュアル作成は、BODさんのマニュアル作成代行に依頼しました。時間的な制約がある中、約1カ月で作成していただいたうえに、操作に関する説明会も実施していただきました。」

高巣様:「10月の給与計算開始と同時に年末調整の準備に入るというタイトなスケジュールでした。非常勤医師の特殊な給与体系もあり、初年度の年末調整ではシステムへのデータ反映などに想定以上の調整が発生し、年明け頃までは大変な状況が続きました。」

山本様:「しかし、2月以降にBODさん側で体制を整備し、給与計算の多重チェック体制を強化していただきました。法的な知見を持つ専門アドバイザーを体制に組み込んでいただいたことで、不明点があってもすぐに確認・解決できる仕組みができ、現在では安定的な運用が実現しています。また、連絡や修正に対するレスポンスが非常に早く、迅速にご対応いただけて助かっています。」

【導入後の効果】内製化のリスクを回避し、事業継続を支える運用基盤を確立

クラウドシステム導入とBPOサービスの活用により、委託先の撤退という危機を脱し、客観的な記録に基づく確実な労務管理体制が整いました。もし自社で専任担当者を採用・育成して内製化を図っていた場合、多大な時間とコストが発生していたと想定されます。幾多の困難を乗り越えて構築された運用体制は、法改正などにも対応できる盤石なバックオフィス基盤として機能しています。

高巣様: 「給与計算等のバックオフィス業務は、仮に人材を採用して育成したとしても、その担当者が退職してしまえばまた一からやり直しになってしまいます。当法人の、複雑な給与計算を自分たちで対応するのは難しく、ノウハウを持つ専門企業へ外部委託したことで、属人化を防ぎつつ安定した業務運営が可能になりました。」

山本様: 「給与計算を内製化しようとすれば、少なくとも専任担当者を2名採用する必要があり、採用から育成を含めると多大な人件費やコストがかかっていたはずです。BODさんへ委託したことでそのコストを抑えられただけでなく、密な連携を通じて、自社単独で運用する以上の強固なリスク管理体制が作れました。」

【同じ課題を持つ企業へメッセージ】自社の目的を明確にし、プロを頼る

社内に実務経験者やシステムがない状態から、約10カ月という短期間でクラウド化と業務委託の再構築を実現した同法人。これからバックオフィス業務のシステム化やアウトソーシングを検討している企業に向けて、事前準備と外部パートナーを活用する意義についてメッセージをいただきました。

山本様:
「まずは、自社がいつまでに何を実現したいのか、大枠のスケジュール感や目的をあらかじめ整理して伝えることが大切です。そこが曖昧だと導入支援もスムーズに進みません。自社にノウハウがない場合は、目的を明確にした上で専門家の知見を活用することが、正確な業務遂行につながると思います。」

高巣様:
「自社だけでシステムの導入や業務体制の構築を行うのは、非常にハードルが高いです。BODさんのように、システムの設定からその後の運用までを一貫してサポートしてくれるプロフェッショナルが伴走してくれることは、会社にとって大きな安心感をもたらしてくれます。」

今回インタビューを受けてくださった企業様の情報

医療法人財団 医親会様ロゴ
企業名 医療法人財団 医親会
従業員数 381名(2026年10月1日現在)
事業内容 外来診療・健康診断・産業保健サービスの総合診療所を全国5カ所にて運営
お話を
伺った方
経営管理部 山本様、高巣様

導入前と導入後の状況

項目 導入前 導入後
【背景】
  • 「医経分離」のもと、採用以外のバックオフィス全般を外部委託
  • 社内に給与計算のシステムも実務ノウハウも専任担当者も存在しない状態
  • 長年委託していた企業の事業撤退により、急きょ新たな運用体制の構築が必須に
  • 「ジンジャー」(人事・勤怠・給与・労務等)を一気通貫で導入しクラウド化
  • BODのシステム導入支援、マニュアル作成、管理代行を活用
  • 導入後の給与計算代行および年末調整代行までを一貫して委託
【課題】
  • 既存委託先の撤退に合わせ、約10カ月という短期間で新体制の移行・運用開始が必要
  • 直営5拠点、非常勤医師を含む600〜700名規模の特殊な給与体系・日給計算への対応
  • 自社にシステム知見がない中でのデータ移行や利用マニュアル作成の手間
  • 約4カ月の設定期間で初期設定・人事データ移行を推進し期限内に移行完了
  • 管理職向け利用マニュアル(約80ページ)を約1カ月で作成し、操作説明会を実施
  • 複雑な給与計算ロジックをシステムへ実装し、円滑な運用フローを構築
【導入サービス】 クラウドシステム導入支援サービス/マニュアル作成/管理代行/給与計算代行/年末調整代行
  • 短期間での要件定義、システム構築・データ移行への不安
  • 自社独自の複雑な計算ルールを落とし込むノウハウの不足
  • 万全なセキュリティ体制と業務継続性(BCP)の確保
  • システム初期設定、データ移行支援、利用マニュアル作成代行
  • 監視カメラや携帯持ち込み禁止など、厳格な情報管理体制とBCP拠点の提示
  • 専門アドバイザーを交えた多重チェック体制の強化と、迅速なレスポンスによる運用サポート
【導入効果】
  • 委託先撤退に伴うバックオフィス業務停止・事業継続への深刻な危機
  • 内製化を図る場合、専任担当者2名の採用・育成に伴う多大なコストと手間の発生
  • 退職による業務の属人化・ブラックボックス化のリスク
  • 約10カ月でクラウド化と委託再構築を完遂し、事業継続性(BCP)を確立
  • 内製化に必要な専任担当者の採用・育成コストや、離職・属人化リスクを回避
  • 法改正にも柔軟に適応できる、強固なリスク管理体制と安定した運用基盤を確立

BOD現場担当者からのコメント

2026年2月より給与計算実務の担当として医親会様の業務に携わっております。運用開始当初は、給与システムの計算式設定や業務フローの整理など、さらなる効率化に向けた課題が残されている状況でした。

そこで、業務を進める中で生じた課題について医親会様と一つひとつ認識をすり合わせ、より正確でスムーズな運用となるよう改善を重ねてまいりました。日々のやり取りの中でも自然と笑いが生まれるような和やかな雰囲気で、相談や意見交換がしやすい環境を整えてくださっていることに心より感謝しております。こうした対話と協働を通じて、安定した運用基盤を確立できてきていると感じています。 これまで築き上げてきた関係性を大切にしながら、今後も医親会様に安心して業務をお任せいただけるよう、品質の維持・向上と継続的な改善に努めてまいります。

BODの給与計算代行サービス

\ こんな方にオススメ /
  • 度重なる法改正に迅速に対応するのが難しい
  • 業務が属人化してしまっていて効率が悪い
  • 給与計算システムを導入したいがやり方がわからない
給与計算代行サービス紹介ページ
資料ダウンロード

そのお悩み、BODで解決できるかもしれません!

qms_isms

ISO 9001:2015 & JIS Q 9001:2015
ISO/IEC 27001:2022 & JIS Q 27001:2023/AMENDMENT1:2025
池袋パークビル/青海流通センター
BPOサービス、システム開発・保守、物流倉庫における流通加工(キッティング・アッセンブリ・仕分け)

当ホームページを快適に御利用いただくために、下記のブラウザでの閲覧を推奨いたします。
Microsoft Edge最新版 / Mozilla Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Apple Safari 最新版 / iOS、Androidの標準ブラウザ
※推奨環境下での御利用であってもOSのバージョンやブラウザとの組み合わせ、ブラウザの設定状況などによっては表示・機能に不具合が起こる可能性がありますのであらかじめ御了承くださいませ。※Internet Explorer 11は2022年6月にサポートが終了いたしましたため、推奨環境外とさせていただいております。