関西の町村初、奈良県三宅町が傾聴AIによる相談窓口の実証実験を開始 NEWS
出典元:プレスリリース

関西の町村初、奈良県三宅町が傾聴AIによる相談窓口の実証実験を開始

〜人口6,400人の小さな町が挑む「支援の空白」解消。福祉・教育の両軸で24時間、声なき声に寄り添う〜

傾聴AIアルゴリズムを開発する株式会社ZIAIは、奈良県磯城郡三宅町と連携協定を締結し、傾聴AIチャット相談窓口の実証実験を令和8年4月3日(金)より開始すると発表した。福祉・教育の両領域を対象とした24時間対応の傾聴AIを行政相談に組み込む仕組みは、関西の町村として初めての取り組みだ(ZIAI社調べ)。政令指定都市や中核市での実績を経て、人口約6,400人規模の小規模自治体へ展開し、傾聴AI活用の新たな標準モデルの構築を目指す。

深刻化する「支援の空白」

2024年施行の「孤独・孤立対策推進法」のもと、国は24時間対応やアウトリーチ型支援の整備を掲げているが、既存の支援体制には構造的な空白が残る。こうした課題は大都市に限らない。顔が見えやすいとされる小規模自治体においても、顔見知りだからこそ相談できないという悩みを抱える住民は少なくない。「小さな町」であることが、支援への距離を遠ざける壁となる場合もある。

奈良県三宅町(人口約6,400人)は、自殺対策計画を地域福祉計画と一体で策定し、「生きることの包括的な支援」を地域施策の根幹に据えてきた。同計画では「相談機関を知らない住民の割合が高い」「相談先へのアクセスの難しさ」を課題に掲げ、支援につながれない住民へのアウトリーチを長年の課題としてきた。近年は京奈和自動車道の開通により奈良・大阪への通勤圏となり、共働き世帯の増加と行政窓口の利用困難が重なっている。

三宅町が求めたのは、「窓口の延長線」ではなく「既存窓口の手前にある居場所」である。AIが24時間365日、まず話を聴き、頭と心を整理したうえで必要な人を専門家につなぐ。ZIAI社の傾聴AIはその役割を担う手段として採用された。「たった一人でも、この取り組みをきっかけに支援につながり助かる方がいれば」との思いのもと、実証実験を開始する。

実証実験の概要

名称: 三宅町 傾聴AIチャット相談窓口
期間: 令和8年4月1日(水)〜
対象: 三宅町在住の方(年齢・国籍不問)
領域: 福祉(孤独・孤立、生活・家庭の悩みなど)/教育(いじめ・不登校・子どもの悩みなど)
利用方法: スマートフォン・PCのブラウザから利用可能(24時間対応)

本実証の特徴は大きく3点である。

第一に「まず聴く」設計だ。ZIAIの傾聴AIは、心理学の標準的な感情測定尺度による検証で、利用後のネガティブ感情を約22%低減することが実証されている。解決策の提示よりも共感と傾聴を優先し、相談者が自分のペースで言葉を吐き出せる環境を整える。

第二に、福祉・教育を横断する一元的な相談窓口。介護・ひきこもり・育児といった大人の悩みから、不登校・いじめ・子どもの心の問題まで、一つの入口から年齢や相談内容に応じて振り分ける。縦割りになりがちな従来の窓口を補完し、複合的な悩みを抱える住民を取りこぼさない。

第三に、AIを「入口」とする伴走支援モデル。相談者が希望した場合は、本人の同意のもと三宅町の担当部署へ情報が連携され、行政や専門家による継続的な支援へとつなげる。AIが「きっかけ」をつくり、人が「解決」へ導く構造だ。

今後について

三宅町は、実証期間中に蓄積される相談データをもとに住民の潜在ニーズや地域課題を可視化し、令和9年度以降の本格導入を検討する。ZIAIは今後も、自治体の規模や地域特性を問わず、「誰もがいつでもどこでも悩みを相談できる社会」の実現に向けて取り組みを全国に広げていくとしている。


出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000124477.html

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