相見積もり(あいみつ)とは?マナーやメール例文も紹介! ノウハウ

相見積もり(あいみつ)とは?マナーを解説【コピペできる例文付き】

みなさんはビジネスにおける「相見積もり(あいみつ)」の正しい取り方やマナーをご存じでしょうか。相見積もりは、新規事業の立ち上げや製品・サービスの購入、業務のアウトソーシング(外部委託)を検討する際など、ビジネスのあらゆるシーンで行われる重要なプロセスです。

この記事では、相見積もりの正確な意味や使い方はもちろん、実施するメリット、依頼時・お断り時の必須マナーについて詳しく解説します。さらに、バックオフィス業務でそのままコピーして使えるシーン別のメールテンプレート(例文)も豊富に用意しました。ぜひ実務にお役立てください。

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相見積もり(あいみつ)とは?

相見積もり
(あいみつ)
複数のサプライヤーや提供事業者から、
同一の条件下で商品やサービスに関する見積書を提出してもらい、
価格や内容を比較検討すること

ビジネスシーンでは「あいみつ」と略して呼ばれることが多く、「A社とB社であいみつを取ってください」「あいみつをお願いします」といった形で、口頭やメールを問わず日常的に使用されています。

新規の発注や業者の選定において、1社のみの見積もりで決定してしまうと、その提示額や条件が市場の相場に対して適正なのかを判断できません。複数の事業者から見積もりを取り、比較・検討を行うことで、金額の妥当性だけでなく、サービス内容や品質、納期、事業者の対応力を総合的に把握した上で、最適な取引先を選択できるようになります。
具体的なメリットや、トラブルを防ぐためのマナーについては後ほど詳しく解説します。

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相見積もりの取り方:6つのステップ

相見積もりを効果的に進め、自社にとって最適な事業者を選定するためには、適切な手順を踏むことが重要です。ここでは、相見積もりの基本的なフローを6つのステップで解説します。

  1. 目的と要件(ゴール)の明確化
    まずは、今回のプロジェクトや調達の目的を明確にします。自社が「何を求めているのか」「譲れない要件や仕様は何か」をリストアップし、RFP(提案依頼書)や要件定義書として整理しましょう。要件があいまいなまま見積もりを依頼すると、事業者ごとに前提条件がブレてしまい、正確な比較ができなくなります。
  2. サプライヤー(候補企業)の選定
    市場調査や過去の取引実績をもとに、信頼性、評判、専門性などを考慮して候補となる企業を数社に絞り込み、リストアップ(ロングリスト・ショートリストの作成)を行います
  3. 見積もり依頼と情報提供
    選定した事業者へ連絡を取り、見積もりを依頼します。ステップ1で明確にした要件や仕様、予算感、提出期限などの情報を正確に開示することで、各事業者もブレのない精緻な見積書を作成しやすくなります。
  4. 提示された見積もりの評価・相場の把握
    各社から集まった見積書を評価します。この際、単に「総額の安さ」だけで判断するのではなく、内訳の妥当性、品質、納期、サポート体制など、多角的な要因で評価シート等を用いて比較します。また、複数社の費用を並べることで、その業界における「適正な相場感」を正しく把握できます
  5. 最適な提供業者の選択
    自社の要件、コスト、品質、そして担当者の対応スピードや信頼性などを総合的に評価し、最もバランスの優れた最適な事業者を選択(内定)します。
  6. 契約交渉と最終合意
    最終的な事業者を選定したら、詳細な契約条件の交渉に入ります。価格の調整だけでなく、契約不適合責任や機密保持(NDA)、トラブル発生時の対応など、細かい契約条項まで確認し、双方に齟齬がない状態にしてから正式な契約を締結します。

相見積もりをスムーズに成功させるためには、この一連の手順を理解すると同時に、「なぜ相見積もりを行うのか」という目的意識を持つことが大切です。次の章では、相見積もりによって得られる主なメリットを深掘りします。

相見積もりの取り方

相見積もりを取る4つのメリット

相見積もりは、単に「一番安い事業者を見つけるための作業」ではありません。取引の公正性を保ち、自社の業務やプロジェクトの質を最大化させるためにも、極めて重要なビジネスプロセスです。主なメリットを4つ紹介します。 

適正な価格(相場)で取引できる

1社のみの見積もりでは、その金額が市場相場に対して高いのか低いのかを客観的に判断できません。複数社に見積もりを依頼することで、自社が求める条件に応じた適正価格のレンジが把握できるようになり、過剰な支出の防止やコスト削減、予算の最適化に直結します。

最適な取引先を選定できる

相見積もりを通じて、各社の提案内容の深さ、コミュニケーションのスピード、対応の丁寧さを直接比較できます。金額面の条件だけでなく、「自社の課題を理解してくれているか」「長期的に信頼してパートナーシップを築けるか」といった、定性的な相性を確認する絶好の機会となります。

不正や発注の偏りを防げる(ガバナンス強化)

特定の事業者に長年発注が集中している場合、慣れ合いが生じ、知らないうちに価格が高止まりしたり、条件が不透明になったりするリスク(不適切な取引)があります。定期的に相見積もりを取る仕組みを整えることで、取引の透明性と公正性を確保し、企業のコンプライアンス遵守や内部統制(ガバナンス)の強化につながります。

自社の課題や本来の要件に気付ける

複数社に見積もりを依頼する過程で、自社の課題や希望条件を改めて言語化・整理(要件定義)することになります。また、各事業者からの質問や独自の提案を受ける中で、「自社が本当に解決すべき課題」や「見落としていた仕様」に気付かされることも少なくありません。結果として、発注全体の精度向上をもたらします。

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相見積もりを取る際の注意点・マナー

相見積もりはビジネスにおいて一般的な手法ですが、進め方や配慮を誤ると、事業者側からの信用を失い、今後の取引に悪影響を及ぼす可能性があります。相手も時間とリソース(労力)を割いて見積書を作成していることを忘れず、以下のマナーを厳守しましょう。

相見積もりである旨を事前に伝える

見積もりを依頼する際は、必ず「他社にも声をかけて比較検討している(相見積もりである)」という事実を事前に伝えましょう。特に普段から付き合いのある既存ベンダーの場合、見積もり依頼が来た時点で「発注が確定した」と誤解し、内定前に体制を確保してしまうなどの混乱を招く恐れがあります。
また、事前に伝えることで、事業者側も「競合に負けないよう、最初からベストな価格や魅力的な提案を出そう」と尽力してくれるインセンティブにもなります。

相見積もりである旨を事前に伝える

すべての事業者へ同一の条件を提示する

各社に提示する見積もり条件(数量、納期、仕様、スコープなど)は、可能な限り完全に統一しましょう。事業者ごとに伝えた条件がバラバラだと、出てきた見積書の前提が異なるため、正しい比較・評価が不可能になります。公平なプラットフォームの上で競争を促すためにも、条件の統一は鉄則です。

予算・要望・提出期限を明確にする

依頼時には、自社の予算目安、具体的な要望、そして「いつまでに見積書を提出してほしいか」という期日を明確に伝えます。スケジュールに余裕を持たせた明確な期限を提示することは、精度の高い見積もりをスムーズに回収するための基本マナーです。 

予算・要望・提出期限を明確にする

検討結果を必ず全社へ通知する

社内での選定の結果、発注先が決定した後は、選ばれなかった(お断りする)事業者に対しても、必ず期限までに検討結果の連絡を入れるのがビジネス上の最重要マナーです。 
見積書の作成には、多くの人件費や技術的な検討リソースが費やされています。結果をあいまいにしたまま放置することは、企業の信頼を著しく失墜させます。誠意を持ってお礼を伝え、今回は見送る旨を迅速に連絡しましょう。 

すぐに使える相見積もりメール例文(テンプレート) 

相見積もりに関する連絡をスムーズに行うための、コピペで使えるメールテンプレートです。タイムラインや状況に合わせ、[ ]や〇〇の箇所を書き換えてご活用ください。

【依頼】相見積もりを依頼するメール例文 

初めて問い合わせる事業者、または既存の事業者へ相見積もりを依頼する際の文面です。 

件名: 【お見積もりご依頼】〇〇(商品・サービス名)の導入について 

〇〇株式会社 
[部署名] [役職] 
[担当者名] 様

初めてご連絡を差し上げます。
株式会社〇〇の[あなたの氏名]と申します。

この度、弊社において「〇〇(商品・サービス名)」の導入を検討しており、
貴社が提供されているサービスについて、お見積もりを頂戴したくご連絡いたしました。

要件および希望条件の詳細につきましては、以下の通りでございます。

【依頼内容】〇〇の購入 / 〇〇業務の委託
【数量・規模】〇〇個 / 対象人数〇〇名
【希望納期・実施時期】202X年〇月〇日
【予算目安】〇〇万円程度
【添付ファイル】仕様書・構成図など(※ある場合のみ記載)

なお、今回は社内規定に基づき、複数の事業者様へ発注条件の相見積もりをお願いしておりますことを、予めご了承いただけますと幸いです。

大変お忙しいところ恐縮ではございますが、社内検討の都合上、
【202X年〇月△日(〇)】までにお見積書をご提示いただけますでしょうか。

ご不明な点や、仕様に関する確認事項などがございましたら、
担当の[あなたの氏名](連絡先:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)までお気軽にお問い合わせください。

ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

ポイント

※詳細な仕様書がある場合は「添付の仕様書をご確認ください」とする 

【催促】見積書の提出期限が遅れているときの催促メール例文

提示していた締め切りを過ぎても見積書が届かない場合、状況を確認するための文面です。角を立てず、丁寧に進捗を確認します。

件名: 【状況確認】〇〇に関するお見積書の提出について 

〇〇株式会社 
[部署名] [役職] 
[担当者名] 様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の[あなたの氏名]です。

先般、〇月〇日付でご依頼いたしました「〇〇」のお見積もりにつきまして、
その後、進捗状況はいかがでしょうか。

当初、提出期限を〇月△日と設定させていただいておりましたが、 
社内での選定会議のスケジュールが迫っており、状況を確認させていただきたくご連絡いたしました。

万が一、仕様の確認等でお時間がかかっている場合や、 
メールの不着などがございましたら、お手数ですが一報いただけますと幸いです。

お忙しいスケジュールの中、誠に恐縮ではございますが、 
現在の進捗、または提出の目処についてご教示いただけますようお願い申し上げます。

【断り】他社に決定した際のお断りメール例文

慎重に検討した結果、今回は採用を見送る(不採用とする)ことになった事業者へ、感謝と誠意を伝える文面です。

件名: 【選定結果のご連絡】〇〇に関するお見積りの件 

〇〇株式会社 
[部署名] [役職] 
[担当者名] 様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の[あなたの氏名]です。

先日は、お忙しいところ「〇〇」に関する詳細なお見積もりおよび、
大変貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございました。

頂戴いたしました見積書をもとに、社内において慎重に比較検討を重ねさせていただきました。 
 
いずれの提案も大変魅力的でございましたが、今回のプロジェクトにおいては、 
[予算面 / 納期面 / 求める一部仕様の適合度] を総合的に勘案した結果、 
誠に残念ながら、今回は他社様へ発注する運びとなりました。 
 
貴社におかれましては、迅速かつ丁寧にご対応いただいたにもかかわらず、 
ご期待に沿えない結果となり、大変心苦しく存じますが、何卒ご容赦いただけますようお願い申し上げます。 
 
今回いただいたご縁を機に、また別の機会がございましたら、 
ぜひご相談させていただきたく存じます。 
 
取り急ぎ、メールにて恐縮ではございますが、選定結果のご連絡と御礼を申し上げます。 
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 

【発注】選定した企業へ発注(内定)を確定させるメール例文

コンペや相見積もりの結果、正式に発注(採用)することを伝える文面です。その後の契約手続きへのスムーズな移行を促します。

件名: 【発注内定のご連絡】〇〇に関するお見積りの件

〇〇株式会社 
[部署名] [役職] 
[担当者名] 様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の[あなたの氏名]です。

先般は、「〇〇」に関するお見積もりおよび、 
素晴らしいご提案をいただき、誠にありがとうございました。 
 
社内において慎重に検討いたしました結果、貴社のご提案内容および条件が、 
弊社の求める要件に最も合致しているとの結論に至り、 
この度、正式に貴社へ発注させていただきたくご連絡いたしました。 
 
つきましては、今後の具体的な契約手続き(発注書の締結・スケジュール調整等)について、 
お打ち合わせのお時間を頂戴したく存じます。 
 
まずは発注内定のご連絡と、今後の流れについてご相談させていただきたく、メールを差し上げました。 
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。 

こちらの例文を参考に、書き換えが必要な箇所([]で囲まれた部分、○○表示)をご自身の情報に置き換えて、ご活用ください。

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相見積もりに関するよくある質問(FAQ)

Q
相見積もりを断る際、具体的な理由(他社の社名や金額)は伝えるべきですか?
A

具体的な他社名や他社の見積もり金額を明かすのはマナー違反(場合によっては情報漏えい)にあたります。理由を伝える場合は「予算面で折り合いがつかなかった」「弊社の希望する納期への対応が難しかった」など、抽象的かつ事実に即した理由に留めるのが適切です。嘘をつく必要はありませんが、他社の機密情報を不用意に明かすことは、自社の信用を損なうリスクがあるため控えるべきです。

Q
相見積もりを比較する際、どのような比較表(評価軸)を作るとスムーズですか?
A

「初期費用」「ランニングコスト」「納期」「仕様の充足度」「サポート・保証体制」「担当者の対応」などの項目を並べたマナー表(評価マトリクス)を作成するのがおすすめです。価格だけでなく、各要素に「◎・〇・△・×」や5段階の点数をつけ、ウエイト(重視する割合)をかけて総合点を算出すると、社内の稟議(決裁)を通す際にも非常に強い説得力を持ちます。

Q
他社の見積もりを引き合いに出して、本命の企業に値引き交渉をしても良いですか?
A

極端な交渉や、他社の見積書そのものを提示しての交渉は絶対に避けましょう。ただしマナーの範囲内で「大変魅力的な提案なので貴社にお願いしたいと考えているが、他社様で予算〇〇万円での提示があり、社内稟議を通すのが難しい状況です。少しでも価格の歩み寄りをいただくことは可能でしょうか」といった、熱意を伝えた上での交渉であれば、ビジネスにおいて有効なアプローチとなります。

マナーを守ってスムーズな相見積もりを

相見積もりは、サプライヤー(ベンダー)選定における取引の公正性を保ち、自社にとって最適なコストと品質を見極めるための欠かせないビジネスプロセスです。

しかし、その裏では、選ばれなかった企業も含めて多くの担当者が時間とリソースを割いて対応していることを忘れてはいけません。事前通知、同一条件の提示、そして丁寧なお断り連絡といった基本マナーを徹底することこそが、中長期的に自社のビジネスの信頼性を高めることにつながります

今回ご紹介した4つのタイムライン別メール例文を活用し、業務の効率化と誠実なコミュニケーションを両立させてみてはいかがでしょうか。

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