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年末調整のアウトソーシング|内製の限界と外部委託のメリット

年末が近づくと、企業の人事・労務部門にとって大きな負荷となるのが「年末調整業務」です。賞与計算や年末の決算業務などが立て込むなか、短期間に膨大な実務が集中するため、組織的なリソース不足に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。特に近年は、2024年の定額減税への対応をはじめ、度重なる税制改正によって業務が複雑化し、「法改正への対応が追いつかない」「年末調整の時期だけ残業が激増する」といった内製(自社対応)への限界を感じる企業が増えています。
本記事では、年末調整の「アウトソーシング(業務委託)」を検討している企業様に向けて、自社運用の課題をクリアし、外部委託のメリットや注意点を解説します。

なお、当社BODならではの強み・独自のサポート体制については、本編と合わせてぜひ [年末調整代行サービスページ]をご覧ください。

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年末調整業務の概要

年末調整のアウトソーシング(業務委託)を検討するにあたり、まずは年末調整の基本的な仕組みや、自社対応(内製)を続けることで生じる組織的な課題について改めて確認しておきましょう。 

年末調整とは

年末調整とは
企業が従業員の給与等から源泉徴収した(給与天引きした)所得税の合計額と、その人が本来1年間に納めるべき税額の合計額を比較して、その差分を精算する手続きのことです。

年末調整の業務とは
従業員から提出された「扶養控除申告書」や「保険料控除申告書」など申告書類の精査、不備の確認、申告内容の入力が主な内容です。

年末調整業務における課題

年末調整とは毎年行う定例業務であるため、年末の一時期だけコア業務を圧迫しやすく、多くの企業がリソースのひっ迫などの課題に直面しています。主な課題として以下の3点が挙げられます。

  • スポット的に業務量が増え、組織に負荷がかかる
    書類の配布、回収、チェック、システムへの取り込み等、複数の工程が年末の一時期(11月~翌1月)に集中します。この期間だけ人事労務担当者の残業で対応せざるを得ないのが多くの企業での実態です。
  • チェック作業が煩雑でミスが多発する
    提出書類は複数あり、確認箇所が非常に多いため煩雑です。そのうえ、保険料控除に添付する控除証明書等の様式は、保険会社によって異なるため、目視によるチェックはミスを誘発しやすく、ダブルチェックの手間も組織の負担となります。
  • 度重なる法改正により、ノウハウが蓄積されない
    頻繁に行われる税制改正、社会保険料率の変更等に応じ、毎年のように知識のアップデートが必要です。記入方法や計算式、チェックの要件が変わることで、“前年同様の処理”とはいかないのが難点。ノウハウが蓄積されにくく、業務の属人化や、異動・退職時の引き継ぎ、人材教育が難しいことも課題です。

年末調整はアウトソーシングが可能

業務の煩雑さから、毎年のように課題が浮かび上がる年末調整の手続きですが、これらの実務はアウトソーシング(業務委託)を活用して解決することができます。

委託先は主に2パターンあります。
1つは税理士事務所、もう1つは年末調整代行サービス事業者(アウトソーシング事業者)です。

年末調整はアウトソーシングが可能

年末調整のアウトソーシング(業務委託)によって、自社の業務負荷がどのくらい軽減されるのか、具体的なプランや運用イメージは以下のページで詳しくご紹介しています。

委託できる業務内容とは

年末調整において外部委託できる業務範囲は、主に以下の内容です。

各申告書の配布・回収
年末調整の対象となる社員に各申告書を配布、控除証明書などとともに回収

【年末調整を行うために必要になる主な書類】
・扶養控除等(異動)申告書
・基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
・保険料控除申告書/生命保険料控除証明書
・住宅借入金等特別控除申告書/住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書(残高証明書)

年末調整のデータ作成
提出された各種申告書と証明書をもとに個人ごとの所得税控除データを作成

申請書の精査・不備チェック・修正
申告内容に問題がないかチェックし、修正
申告書に不備がある場合の問い合わせ対応、未提出の社員への督促連絡

ファイリング
入力したデータや回収した書類のファイリング

データ加工
年末調整が済んだデータを給与計算等の給与システムにアップロードできる状態に加工し、
データを納品

これらの業務を外部委託するには、運用体制の構築に一定の期間を要します。そのため、多くのアウトソーシング事業者で新規受付を夏場には締め切ることが一般的です。秋口、年末調整の直前になって慌てないためには、早めの比較検討が欠かせません。
▼WEB/書面といった運用スタイルに応じた外部委託の進め方や、サポート体制のポイントをまとめたサービス資料をぜひご活用ください。  

年末調整代行サービス

業務委託する際の注意点

年末調整のアウトソーシング(業務委託)を成功させるうえで、最も注意すべきなのは「委託先の選定スケジュール」です。内製を維持するか外注するかを比較検討する際、このタイムリミットの判断を誤ると、組織的なリスクにつながることがあります。 

委託先の選定スケジュールにはゆとりを

年末調整にかかる書類の提出期限は、翌年の1月31日です。一般的に、企業内での申請準備や従業員へ年末調整のアナウンスは11月頃~行います。
アウトソーシング事業者への依頼はこれより少し前の時期に集中することが予測されますが、業務開始の直前になって委託先を選ぼうとしても、すでに受付締切を迎えており、受託してもらえないこともあるかもしれません。

スケジュールにはゆとりを

また、外部委託にあたっては、自社の運用に合わせた事前の打ち合わせや業務フローの決定に一定の時間を要します。直前になって無理に立ち上げるような運用では、社内の現場に負荷がかかり、結果として想定以上の手間が発生する懸念もあります。
委託先とのスムーズな連携体制を築き、コストパフォーマンスを高めるためにも、スケジュールにはある程度ゆとりを持たせることをおすすめします。目安として半年前、できれば6月頃までに委託先の選定に取り掛かれると安心でしょう。
年末調整の時期になって慌てないための考え方は、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

アウトソーシングを利用するメリット

年末調整の手続きを自社対応(内製)から外部へ切り替えることで、企業は単なる作業負荷軽減に留まらない、コストや組織リソースにおける多くのメリットを享受できます。

人的コストの最適化

11月頃~年末にかけては、賞与の計算や年内の決算業務など業務が立て込む時期です。この期間だけのために臨時でアルバイトを雇う採用人件費や、社内スタッフの突発的な残業コストを考慮すると、内製を維持することは組織的に大きな負担となります。
年末調整業務をアウトソーシング(業務委託)すれば、固定化していたこれらの中間コストを変動費化し、トータルでのコスト最適化つなげることができます。

担当者の業務負担軽減

法改正への対応と運用リスクの回避 

年末調整業務には、法改正の内容が影響するため、最新の情報に基づいた対応が必要です。2024年に実施された定額減税(年調減税)の際にも、多くの企業で実務の複雑化に直面しました。アウトソーシング事業者へ委託すれば、法改正情報の収集や把握にかかる手間も削減できます社内マニュアルの更新などに余計な工数を割くことなく、プロのノウハウで正確な対応が可能なります。

業務のデジタル化(DX)推進

年末調整の手続きを電子化すれば、業務の大幅な効率化が可能です。アウトソーシング事業者の多くはデジタル化に対する支援サービスを提供しているため、外部委託をきっかけに社内のDX推進が期待できます。 また、電子化されたデータはクラウド上で管理されるため、紙書類の保管場所を確保する必要がなく、オフィスの省スペース化も見込めます

電子化の促進

クラウドシステムの導入や電子化は大幅な業務負担軽減が見込める一方、運用の構築や社内への周知に数カ月の準備期間を要します。アウトソーシング(外注)も視野に入れる場合、事業者の新規受付締め切りの時期(7〜8月)と並行して進める必要があるため、実質的に初夏の時期が検討をスタートするタイムリミットとなります。 

秋口になって「もう間に合わない」という事態を防ぐため、今すぐ確認すべき導入手順をまとめた解説資料をご用意しました。どうぞダウンロードして、ご一読ください。 

年末調整の電子化を成功させる5ステップ

アウトソーシング事業者選定のポイント

年末調整業務の外部委託において、自社に最適なアウトソーシング事業者を選ぶためのポイントを解説します。

運用スタイルへの柔軟性

年末調整の進め方は、すでに完全な電子化(WEB運用)を行っている企業から、従業員の環境に合わせて一部で紙の書類回収(書面運用)を継続している企業までさまざまです。
事業者を選定する際は、自社の現在の運用スタイルや、今後のデジタル化(DX)計画に柔軟に合わせてくれるかを確認することをおすすめします。WEBと書面の「併用運用」に対応している事業者であれば、現場に無理な負担をかけることなく移行を進められます。

対応範囲とサービス内容

情報管理とセキュリティ体制

年末調整では、従業員のマイナンバーや家族構成、年収といった極めて機微な個人情報を扱います。万が一にも情報漏えいが発生した場合、企業が被る社会的信用や組織的な損失は計り知れません。委託先を選ぶ際は、プライバシーマーク(Pマーク)やISMS(ISO27001)などの認証を取得しているかなど、客観的なセキュリティ基準を満たしているかを確認することが重要です。 
▼BODでは、お客様の大切な情報を安心してお預けいただけるよう、PマークおよびISMSの両方の認証を取得し、厳重な情報管理体制を敷いています(株式会社BOD「QMS・ISMS方針」)。

企業の規模に応じたサポート実績

アウトソーシング事業者によって、得意とする企業規模や、対応可能な業務のカスタマイズ範囲(一部委託か、全工程委託か)は異なります。自社と同等の従業員規模での導入実績が豊富であるか、イレギュラーな不備対応や従業員からの問い合わせ対応までどこまで並走してくれるかを確認し、組織の要望に見合ったサポート体制を持つ事業者を選ぶことが、失敗のない選定につながります。

自社の運用スタイルにマッチするサービス内容どうか、具体的なアウトソーシング費用の目安について、比較検討したい決裁者様に向けて、詳細な料金目安がわかる価格表資料をご用意しています。まずは情報収集としてご活用ください。

年末調整代行サービス【価格表】

年末調整の業務委託に関するよくある質問(FAQ)

年末調整業務を外部委託するにあたり、検討段階で多く寄せられる質問とその回答をまとめました。 

Q
従業員数が数十名規模の企業でも委託するメリットはありますか?
A

小規模な企業であっても、担当者が1人で業務を抱えている場合は委託のメリットが十分にあります。年末の繁忙期に主軸スタッフのリソースが奪われることを防ぎ、コア業務に集中できる体制を作ることが可能です。また、属人化のリスクを解消する効果も期待できます。

Q
一部の作業(書類の回収やチェックのみなど)だけを委託することは可能ですか?
A

多くの事業者では、企業の要望や予算に合わせた柔軟なカスタマイズプランを提供しています。「紙の書類の回収とデータ化だけを任せたい」「不備の確認とシステムへの入力だけをお願いしたい」といった一部委託も可能です。自社のリソース状況に応じて、最もコストパフォーマンスの良い範囲を選択しましょう。

Q
アウトソーシングを依頼する場合、社内で事前に準備しておくべきことは何ですか?
A

自社の現在の従業員数や、どのような運用スタイル(WEB中心か、紙での回収が残るか)をとっているかを整理しておく必要があります。また、委託先との連携をスムーズにするため、社内の年間スケジュール(給与計算の日程など)の共有も欠かせません。これらを事前にまとめておくことで、見積もりの取得がスムーズになります。

年末調整アウトソーシングのすすめ

年末調整のアウトソーシング活用は、社内の人的コストの最適化や、法改正に伴う組織的な運用リスクの回避など、企業経営において大きなメリットをもたらします。
その一方で、委託先となる事業者の選定には慎重な比較検討が求められます。年末調整業務は従業員の機微な個人情報を扱うため、セキュリティ体制や自社の運用スタイルにマッチするかどうかの見極めが不可欠です。
過去に実施された定額減税(年調減税)の際にも見られたように、法改正による実務の複雑化は今後も予測されます。年末調整の手続き完了までのロードマップはゆとりをもって設定し、早めに取り掛かることをおすすめします。 

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「年末調整を一任したおかげで、コア業務に注力する時間を確保できました」
「法改正への対応時間も削減され、スケジュール通りに年末調整を完了できました」

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