PC他、社内デバイスの「LCM」で情シスの業務コストを削減する方法 物流

PC他、社内デバイスの「LCM」で情シスの業務コストを削減する方法

企業のIT化やリモートワークの定着、スマートフォンやタブレットを含めたマルチデバイス化の進行に伴い、社内のIT機器管理は年々複雑さを増しています。
「入退社やPCリプレイスのたびに、情シスや総務のメンバーが通常業務を止めてキッティング作業に追われている」「調達、初期設定、配送、回収、廃棄の事業者がすべてバラバラで、管理・調整工数だけで担当者の負担が大きくなっている」。このようなお悩みを抱える情報システム(情シス)部門の方や、機器管理を兼任されている総務担当者は珍しくありません。

本記事では、社内PC・各種デバイスの「LCM(ライフサイクル管理)」を見直すことで、現場の負担とコストを劇的に削減する方法を実務目線で解説します。

▼PCやスマートフォンの新規導入・リプレイスにおける設定工数を削減し、コア業務へ集中できる体制を構築しませんか? マルチデバイス対応、セキュリティ重視のプロセス管理で現場の負担を劇的に軽減するBODの「IT機器ワンストップLCMサービス紹介資料」は、以下より無料でダウンロードいただけます。

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PC・デバイスの「LCM(ライフサイクル管理)」とは?

PCその他、各種デバイスのLCM(ライフサイクル管理)について、具体的な概念と重視される背景について解説します。

LCMの基礎知識

PC-LCM(PCライフサイクルマネジメント)とは、企業で利用するPCや各種デバイス(スマートフォン、タブレットなど)について、選定・調達」から「キッティング(初期設定)」「運用・保守・資産管理」「撤去・廃棄」に至るまでの全ライフサイクルを一元管理する手法のことです。

LCMの基礎知識

▼PCのLCMに関する基本的な概要については、以下の記事で詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。 

なぜ今、PC-LCMの重要性が高まっているのか

従来のPC管理は、「調達した端末を情シスがセットアップして手渡すだけ」というシンプルなものでした。しかし、現代のビジネス環境においては以下の要因から、LCMによるライフサイクル全体の最適化が不可欠となっています。

●ハイブリッドワーク普及による「配送・回収」コストの増加
オフィス勤務と在宅勤務が混在する中、IT機器やPCを社員の自宅へ直接配送したり、退職時に自宅から回収したりする物流工数が発生しています。

●Windows 11へのリプレイス対応とマルチデバイス化
Windows 11へのOS移行に伴う大規模なリプレイス対応に加え、MacやiPad、各種スマートフォンなど、管理すべきデバイスの種類(OSやメーカー)が多様化し、管理負荷が爆発的に増加しています。

●IT資産のセキュリティおよびガバナンス強化
紛失・盗難対策や、不要になったPCからのデータ漏えいを防ぐため、機器が「今どこで、誰に、どう使われているか」「廃棄時に適切にデータ消去されたか」を正確にトラッキング(追跡)する必要性が高まっています。

BODでは、デバイスの選定・調達から、キッティング、検品、さらには旧端末の返却処理や在庫管理まで総合窓口としてのLCMに対応可能です。IT資産のライフサイクルをワンストップで一元管理し、運用の標準化を手厚くサポートいたします。

LCMにおける「4つのフェーズ」と実務課題

PCやデバイスのライフサイクルは、大きく4つのフェーズに分けることができます。それぞれのフェーズにおいて、現場の担当者を悩ませる「実務課題」を整理してみましょう。 

選定・調達フェーズ

自社の業務要件に適合するスペックのPCやデバイスを選定し、購入またはレンタル・リースの契約を行います。 

●現場の課題: 部門ごとに異なる要求スペック(開発用、営業用、事務用など)の調整や、調達リードタイムの管理、ライセンスの紐づけ作業が煩雑。メーカーやベンダーがバラバラだと、見積もりや納期調整の窓口が複数に分かれてしまい、それだけで工数がひっ迫します。 

キッティング・配置フェーズ

届いたPCを、社員がすぐに業務で使える状態にセットアップするフェーズで、最も工数がかかるポイントです。OSの初期設定、マスターイメージの適用、個別アプリケーションのインストール、アカウント設定やセキュリティソフトの導入などを行います。

●現場の課題: 設定項目やインストールすべきアプリケーションが多岐にわたり、1台ごとのセットアップに多大な時間を費やすケースがあります。例えば、「対象となる多くのPCを社内の会議室に並べ、担当者がつきっきりで並行作業を行う」といった物理的なスペースの占有や、人員リソースのひっ迫が大きな負担となります。

▼キッティング作業とセットアップ作業との定義の違いや具体的な手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

運用・保守・資産管理フェーズ

社員への端末配布後、日常的なトラブル対応や、故障時の代替機手配、資産台帳の更新などを行います。 

●現場の課題: 突発的な不具合や紛失・故障対応に時間を奪われ、コア業務(社内DXの推進やセキュリティ強化)が停滞します。また、台帳の更新が追いつかず、退職者が使用していた「ゴーストPC」が社内に放置されるなど、セキュリティリスクの温床にもなります。 

撤去・廃棄フェーズ

使用年数を経過したPCの回収、内部データの確実な消去(証明書の発行)、法令に則った適正な廃棄処分(またはリース返却を行います。

●現場の課題: 「退職者から端末がなかなか送り返されてこない」「回収したもののどの機器が誰のものだったか特定できない」といった回収業務の停滞や管理の形骸化が生じがちです。さらに、機密情報の漏えいを防ぐための物理的な破壊やデータ消去の実行、それを証明するための書類管理など、コンプライアンス上の緊張感が担当者にのしかかります。

自社でPC-LCMを行う場合のデメリット(限界とリスク)

これらすべてのプロセスを、社内の限られたリソース(インハウス)だけで完結させようとすることには、以下のような限界とリスクが伴います。 

コア業務(IT戦略やDX推進)の停滞 

情報システム部門には、社内のITインフラの強固化に加え、業務効率化やビジネス成長を牽引するIT戦略の策定・DX推進といった役割が期待されるケースが多くなっています。しかし、キッティングの作業や配送手配、故障機への対応といった、いわば「定型の業務(ノンコア業務)」に時間を奪われ、経営に直結するプロジェクトが後回しになってしまうという本末転倒な事態が起こりがちです。

コア業務(IT戦略やDX推進)の停滞

業務の属人化とブラックボックス化

「このキッティング手順は、情シスのAさんしか分からない」「資産台帳はBさんがExcelで手入力しているため、Bさんが休むと状況が全く把握できない」といった属人化が起こりやすくなります。担当者の異動や退職が発生した際、引き継ぎが不十分で運用が崩壊するリスクを常に孕んでいます。 

見えないコストの肥大化

「キッティング作業のために会議室が1週間使えない」「リプレイス対応のために情シスメンバーの残業時間が増加している」といった事態は、目に見えにくい隠れたコストです。また、調達は販売店、キッティングは専門業者、配送は運送会社、データ消去・廃棄は別の専門業者というように、窓口が複数になることで発生する「管理・調整工数」も非常に大きな機会損失となります。

見えないコストの肥大化

PC-LCMをアウトソーシング(外部委託)するメリット 

これらの課題を解決する手段として、多くの企業でPC-LCMの「アウトソーシング(外部委託)」が有力な選択肢として注目されています。

【PC-LCM 外部委託によるメリット】

  1. 業務プロセスの標準化と属人化の解消
  2. 情シス部門が「付加価値の高いコア業務」に集中できる環境の構築
  3. 物理的なスペース(保管場所・作業場所)の開放
  4. 確実なデータ消去・トレーサビリティの確保によるセキュリティ強化
  5. 窓口の一元化による管理工数・金銭的コストの最適化

外部の専門業者に委託することで、設定ミスや対応遅れなどのヒューマンエラーを防ぎながら、社内リソースを最大限に有効活用できるようになります。 

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【比較】外部委託の落とし穴

~なぜ「キッティング」と「物流(保管・配送)」の分断で失敗するのか? ~ 
社内PCの管理負荷を減らすためにPC-LCMの外部委託を検討する際、見落とされがちな「落とし穴」が存在します。それが、「キッティング業務」と「物流(保管・配送)業務」を別々の会社に発注してしまうことによる、実務の分断です。 

一般的に、キッティングの外部委託は専門事業者に依頼するケースが多く見られます。しかし、キッティング事業者の多くは「長期保管する倉庫」や「全国への配送網」を自社で持っていないことがあります。そのため、以下のような非効率が発生しがちです。 

業務フローの比較 キッティングと物流を「別々の事業者」に委託している場合 キッティングと物流が「LCM事業者」で一元化されている場合 
指示出しの窓口 キッティング会社、配送会社、データ消去会社など複数に指示出しが必要 LCM事業者1社のみに指示を出せば完結 
端末の移動 キッティング完了後、一度自社のオフィスに送り返してもらうか、自社で手配した運送会社経由で倉庫へ移送する手間が発生 キッティングを行った場所( LCM事業者)から、そのまま対象の社員(自宅や拠点)へ直接配送 
在庫のリアルタイム把握 「キッティング中の台数」「配送中の台数」「倉庫保管中の台数」のステータスがバラバラで、今どれだけの予備機があるか不透明 キッティング〜配送・保管のステータスが常に同期され、余剰在庫や不足リスクを即座に可視化 
回収後の再キッティング 回収後に再度、機器のクリーニングと設定のためにキッティング会社へ発送し直さなければならない 回収された端末をLCM事業者側で受け取り、その場でデータ消去・クリーニング・再キッティングをシームレスに実施可能 

このように、キッティングと物流をそれぞれ別の事業会社に委託していると、たとえキッティング作業そのものは楽になっても、「事業者間の調整や、端末が移動する際の配送手配」という新たな管理工数と配送コストが発生してしまいます。これでは、本当の意味での「情シスのコスト削減」や「業務効率化」は達成できません。
つまり、PC-LCMの外部委託を成功させる最大の鍵は、「キッティング」と「物流(保管・配送)」がワンストップで一元化されているLCM事業者を選択することだといえます。

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BODの『IT機器ワンストップLCMサービス』なら、まさにこの「PCキッティング」と「保管・配送(物流)」がワンストップで一元化され、事業者間の分断による余計な管理工数や配送コストの発生を防ぎます。

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PC-LCMの外部委託先を選ぶ際のポイント

一元化されたスムーズなLCM体制を築くために、委託先(パートナー)を選ぶ際は以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。

✅調達、キッティング、物流、廃棄まで「ワンストップ」で対応可能か 
キッティングができるだけでなく、自社で強固な「倉庫・物流インフラ」を持ち、調達・保管・配送・回収・データ消去・廃棄までを1つの窓口でシームレスに完結できる事業者を選びましょう。これにより、担当者の調整工数を大幅に削減できます。 

✅マルチデバイス・マルチベンダーに対応しているか 
社内PCがWindowsだけでなくMacも混在している、あるいは業務用のスマートフォン(iPhone/Android)やタブレット(iPad)なども一括で管理したい、といったニーズに柔軟に応えられるかどうかが重要です。OSやメーカー、通信キャリアを問わず一元管理できる柔軟性があるかを確認しましょう。 

✅セキュリティ体制と確実な実績があるか 
企業の重要機密が詰まったデバイスを預けるため、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証取得やプライバシーマーク(Pマーク)の有無、データ消去時の「消去証明書」の確実な発行プロセスなど、信頼に値する厳格なセキュリティ体制が構築されているかが選定の絶対条件となります。 

PC-LCMに関するよくある質問(FAQ) 

PC-LCM、ライフサイクル管理に関するよくある質問を紹介します。 

Q
何台規模からアウトソーシング(外注)を検討すべきですか?
A

毎月10台前後の入退社(機器の発送・回収・設定変更)が発生している場合や、年に1〜2回、50台以上のPCリプレイスがある場合は、十分に外注のメリットがあります。単に作業代行としてだけでなく、「社内の会議スペースを潰さなくて済む」「配送手配の手間がなくなる」といった見えないコストの削減効果を考えると、少数台であっても委託する価値は十分にあります。

Q
WindowsとMac、スマートフォン(iOS/Android)が混在していても一括で依頼できますか?
A

マルチデバイス対応の事業者であれば、デバイスやOS、メーカーを問わず一元管理が可能です。Windowsのマスターイメージキッティング、Macの設定、スマートフォンのMDM(モバイルデバイス管理)設定など、それぞれの端末に合わせて、一括して代行することができます。

Q
退職者からの回収、クリーニング、再キッティング(キッティング待機)も任せられますか?
A

物流機能(自社倉庫)を保有している事業者であれば、すべてのプロセスをシームレスに任せられます。退職者の自宅や拠点に直接「回収キット」を発送し、戻ってきた端末のデータ消去、外装のクリーニング、動作確認を行った上で、倉庫内に「再キッティング待機用」として安全に保管しておくことができます。これにより、社内にPCの在庫を保管するスペースを用意する必要がなくなります。

▼BODのサービスにより、各地に点在する従業員がスムーズに新旧PCの交換を実現したケースをご紹介します。

LCMサービス活用で、情シスの業務コストを削減

社内PC・各種デバイスのLCM(ライフサイクル管理)は、情報システム部門や総務部門のリソースを最もひっ迫させるノンコア業務の温床となりがちです。

これを単に「キッティングだけ外注する」といった部分最適(点の対策)で済ませてしまうと、結局は配送の手配や業者間の調整、回収の追跡といった「物流のしわ寄せ」が社内に残り、コストは下がりません。

キッティングから保管、拠点への直接配送、退職時の回収、データ消去・廃棄まで、「物流とキッティングを一元化したシームレスな一元管理(線の対策)」を行うことこそが、情シス部門の負担を劇的に減らし、企業全体のトータルコストを削減する近道です。

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