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出典元:プレスリリース

【BOXILアンケート調査】人事評価制度でもっとも多い現場の不満は「評価基準のあいまいさ」

人事評価制度に「不満がある」は従業員54%、管理職44%

スマートキャンプ株式会社が運営するSaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」は、人事評価制度がある企業に勤める3,622人を対象に、人事評価制度と人事評価システムに関する満足度調査(以下、本調査)を実施し、結果を公開した。本調査は、企業における人事評価制度や人事評価システムの現状と課題を明らかにすることを目的としている。

調査サマリ

・人事評価制度に「不満がある」は従業員で54.3%、管理職で43.6%
・不満理由の第1位は両者とも「評価基準があいまいで分かりにくい」
・人事評価システム導入前の課題は「評価データの保管場所」、次いで「アクセス権限の管理」
・人事評価システムの導入だけでは解決できない課題もあり、運用改善や評価制度自体の見直しが必要な場合も

従業員は「結果」管理職は「運用」に不満

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人事評価制度への不満の理由を複数回答可で質問したところ、従業員と管理職ともに「評価基準があいまいで分かりにくい」が1位になった。また、立場によって2位以下の不満の傾向に違いが見られた。従業員の2,655人に不満に感じる理由を聞いたところ、下記となった。

従業員の人事評価制度に対する不満理由

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1.評価基準があいまいでわかりにくい(765人、28.8%)
2.評価結果に納得感がない(652人、24.6%)
3.成果のみ評価され、行動プロセスが評価されない(423人、15.9%)

評価基準のあいまいさが「評価結果への納得感がない」や「行動プロセスが評価されない」などの不満に派生していると考えられる。

一方、管理職の967人に不満に感じる理由を聞いたところ、下記となった。

管理職の人事評価制度に対する不満理由

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  1. 評価基準があいまいでわかりにくい(227人、28.8%)
  2. 評価シートの作成・管理が煩雑である(126人、13.0%)
  3. 適切な目標設定(難易度・期待値調整)やフィードバックが難しい(120人、12.4%)

管理職からは、評価基準以外にも、管理や運用の煩雑さ、目標設定、フィードバックの難しさなどが不満として挙げられている。

人事評価システム導入前の課題は「評価データの保管場所」

人事評価システムの新規導入に携わったことがある708人に、複数回答可で導入時の課題を質問したところ下記のような回答だった。

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  1. 評価データの保管場所を統一したかった(234人、33.1%)
  2. アクセス権限の管理を効率化したかった(233人、32.9%)
  3. 評価承認ワークフローを自動化したかった(207人、29.2%)
  4. 評価シートの管理が煩雑だった(204人、28.8%)
  5. 評価の回収・集計に時間がかかりすぎていた(183人、28.4%)

また、上記の課題が人事評価システムの導入によって解決ができたかどうか、を質問したところ解決率は下記となった。

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  1. 評価シートの管理が煩雑だった(78.4%)
  2. データの保管場所を統一したかった(77.8%)
  3. アクセス権限の管理を効率化したかった(74.7%)
  4. 評価通知ワークフローを自動化したかった(67.6%)
  5. 評価フィードバックまでの時間を短縮したかった(66.1%)

「評価シートの管理が煩雑だった」次いで「評価データの保管場所を統一したかった」や「アクセス権限の管理を効率化したかった」といった課題は、人事評価システムの基本機能で解決できることが多いため、解決率が高いことがうかがえる。

一方で、「評価フィードバックまでの時間を短縮したかった」は、人事評価システムを導入するだけでは十分に解決できず、評価フローのルール整備や期間短縮といった運用面の改善施策が必要と言えるだろう。

人事評価システム導入時には評価制度の見直しも考慮

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人事評価システムの導入に伴い、人事評価制度を見直す必要があったかを尋ねたところ、「必要だった」が61.0%、「必要なかった」が23.2%という結果になった。多くの企業で、既存の評価制度と新たに導入したシステムとの間に不整合が生じたことがうかがえる。そのため、人事評価システム導入時には、人事評価制度の見直しも考慮するのが望ましいと言えるだろう。

本調査からは、人事評価制度に対する不満が従業員と管理職で異なることが明らかになった。人事評価システムの導入は、評価データの管理やワークフローの自動化による運用面の課題解決だけでなく、公平性の観点から評価制度の見直しにも寄与し、組織全体の生産性向上および従業員エンゲージメントの向上に貢献すると考えられる。

▼本調査の詳細結果
https://boxil.jp/mag/a10148

「BOXIL」では人事評価システムのほか、タレントマネジメントシステム、人事管理システム、スキル管理システム、360度評価システムなど、さまざまなSaaSの徹底比較、解説を掲載し、課題やこだわりに合ったサービス選定をサポートする情報を提供している。

調査概要

■タイトル:人事評価制度と人事評価システムに関する満足度調査
■調査方法:インターネット調査
■調査地域:全国
■調査対象:20〜60代 3,622人(従業員:2,655人、管理職:967人、システム導入従事者:708人)
■調査期間:2025年9月5日〜9月19日
■調査主体:BOXIL
※本アンケート結果は小数点以下2桁を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。

出典元:BOXIL「人事評価制度と人事評価システムに関する満足度調査」
    2025年10月9日確認, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000264.000012765.html

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