エン株式会社が運営する日本最大級の派遣情報サイト『エン派遣』上で「職場のデジタル化」についてアンケート調査を行ない、1,806名から回答を得た。
調査結果 概要
- 遣先の職場でデジタル化が進んでいると感じる方は66%。デジタル化のメリット、最多は「データの保管・管理が楽になる」。
- 23%が、職場でAIが導入されていると回答。業務での活用シーンは「文章作成・要約」が最多。
- 4人に1人が、職場でデジタル化が進むことに「不安を感じる」と回答。
調査結果 詳細
1:派遣先の職場でデジタル化が進んでいると感じる方は66%。デジタル化のメリット、最多は「データの保管・管理が楽になる」。(図1~3)
派遣で就業中の318名に「あなたの職場ではデジタル化が進んでいると感じますか?」と伺うと66%が「感じる」(感じる:38%、どちらかといえば感じる:28%)と回答した。
デジタル化が進んでいると「感じる」「どちらかといえば感じる」と回答した方に、どのようなデジタル化が進んでいるかを伺うと、トップは「ペーパーレス化」(81%)だった。続けて、デジタル化のメリットについて質問すると、上位は「データの保管・管理が楽になる」(64%)、「情報共有がしやすくなる」(61%)だった。
デジタル化が進んでいると「感じない」「どちらかといえば感じない」と回答した方に、最近アナログだと感じた仕事上のエピソードを伺うと、いまだ紙の利用や手書きで行なう業務に対する声が多くあがった。



Q. デジタル化が進んでいると「感じない」「どちらかといえば感じない」と回答した方へ伺います。最近「アナログだ」と感じた仕事上のエピソードがあれば教えてください。
・情報を書き換えなければならないとき、PC上のデータを調べて手書きで変更依頼をする。(20代女性)
・まだ業務に紙を使うことが多く、FAXやプリンターをフル活用している。(20代女性)
・休日出勤や遅刻、早退届などを紙で記載して提出している。(30代女性)
・電子申請をしても、それを印刷して上司が印を押さないといけない。(40代女性)
・ちょっとした社内広報も紙で印刷し、確認したらサインをするシステムが残っている。(40代女性)
2:23%が、職場でAIが導入されていると回答。業務での活用シーンは「文章作成・要約」が最多。(図4~6)
派遣で就業中の318名に「派遣先の職場では、AIが導入されていますか?」と伺うと、23%が「導入されている」と回答した。続けて、業務でのAI活用シーンを伺うと、最多は「文章作成・要約」(62%)だった。次いで「情報収集」(53%)、「データ分析」(48%)が続いた。
派遣先の職場でAIが導入されている方に、今後のAIの業務活用についてどのように感じるか質問すると、94%とほとんどの方が「活用したい」(積極的に活用したい:53%、活用したい:41%)と回答した。活用したい/したくない理由も紹介する。



Q. 今後のAIの業務活用について、どのように感じますか?その理由を教えてください。
▼「積極的に活用したい」と回答した方
・AI活用が人件費の削減、作業効率化につながるから。(20代女性)
・作業効率化を進めることで、他の業務に時間を割くことができるため。(30代女性)
・最後の確認作業は人の目が必要だが、それまでの定型業務が楽になるから。(40代女性)
・既にAI活用で効率化できている実感があり、別の作業に割く時間が増えていると感じる。(40代女性)
・AIの活用により自分の不得意分野をフォローできると思うから。(40代女性)
▼「活用したい」と回答した方
・全てをAIに任せるのではなく、程よく活用するのがいいと思う。(30代女性)
・自分がまだそこまで詳しくないので、慎重に使用していきたい。(30代女性)
・不完全な部分はあるが、サポートで使う分には時短になる。(30代女性)
・人間よりもスピーディーにクオリティの高いものを出せるが、頼り過ぎも良くないと思う。(40代女性)
・業務効率化になるので良いと思う反面、AIに任せる業務を決めるのは人間なので、責任の所在などルールがあやふやであれば使わないほうがいいと感じている。(40代女性)
▼「どちらかといえば活用したくない」と回答した方
・事務的な業務であればAIを利用していいと思うが、クリエイティブな仕事への活用は、仕事の面白みがなくなるので反対。(40代女性)
・誤った内容が作成されたり、読みづらい文章が生成されてしまうため。(40代女性)
・AIが生成したものの良し悪しを判定できる人材が育っていないと感じるから。(40代女性)
・誤答も多く、まだ実用化する段階ではないと思う。(50代女性)
・自分がわからないことをAIに聞くが、その解答が正解なのかがわからないので、結局ほかの人に聞いたり、自分で調べなくてはならず、時短になっていない時もある。(50代女性)
3:4人に1人が、職場でデジタル化が進むことに「不安を感じる」と回答。(図7~8)
「職場でデジタル化が進むことに対して不安を感じますか?」と伺うと、4人に1人(26%)が「はい」と回答した。デジタル化が進む環境で働くからこその悩みや困りごとを伺うと、スキルや仕事量、コミュニケーションについての声があがった。
続けて、デジタル化に対応するために、今後身につけたいスキルや知識を伺うと、上位は「AIツールの活用」(64%)、「データ分析」(41%)だった。

Q. デジタル化が進む環境で働くからこその悩みや困りごとがあれば教えてください。
▼スキル・習熟度に関する悩み・困りごと
・作業効率が良くなる反面、覚えることが多くなる気がする。「早く覚えなければ」と不安になる。(20代男性)
・デジタルに疎い人間なので操作方法がわからず足手まといだと思われそうで不安。(30代女性)
・デジタル化で効率化が進む一方、新しいツールやシステムの習得に時間がかかり、年齢や能力によって習熟度に差が出やすいと感じる。(40代女性)
▼雇用・仕事量に関する悩み・困りごと
・雇用人数や出勤数などが減り、収入が減ってしまうことが不安。(20代女性)
・仕事が減ってしまい、仕事に就くことが難しくなってしまわないか不安。(30代女性)
・デジタル化が進むと派遣社員に任せる仕事は大幅に減ってしまうのではないかと思う。(30代女性)
▼コミュニケーションに関する悩み・困りごと
・対話の機会が減ることで、対話でしか得られないコミュニケーションの豊かさが減少する。(20代男性)
・便利な一方で、職場での人間関係が希薄になってしまうように感じる。(30代女性)
・オンラインできちんとコミュニケーションがとれるか、わからないことがあってもチャットのやり取りだけで理解しきれるかが不安。(30代女性)

調査概要
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン派遣(https://haken.en-japan.com/)』を利用するユーザー
■有効回答数:1,806名
■調査期間:2025年9月1日~9月30日
出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001095.000000725.html






