BPOとの違いやBPaaSのメリットを解説！
BPaaSとは？
| BPaaS | クラウド上でソフトウェアと提供する「SaaS」と業務をアウトソーシングできる「BPO」を組み合わせた言葉で、人間による労働力とクラウド上のITシステムを組み合わせたサービスを指す。 |
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つまり、BPaaSとは、「人」が手作業で行う業務のアウトソーシングと、SaaSシステムによる自動化・効率化が同時に提供されるサービスのことです。
| BPaaSの導入が可能な業務例 |
| ●人事・給与計算業務：社員の給与計算や勤怠管理など ●会計・請求業務：請求書や支払い処理、会計報告書作成など ●データ入力・集計業務：データ入力や集計などのルーティン業務 ●カスタマーサポート業務（コールセンター・コンタクトセンター）：お客様からの問い合わせやサポート業務 ●サプライチェーン管理業務（物流業務）：製品の入出荷管理、在庫管理、調達業務など |
このように、BPaaSは様々な、「人」が行っていた業務を自動化を図りながら外部委託することができます。
BPaaSとBPOとの違いとは？
BPaaSもBPOも同じく「ビジネスプロセス サービス」です。ですが、この二つの違いはプロセスを実行する手段です。
BPOがお客様に提供するのは、「人間のスキルや労働力」であるのに対し、BPaaSがお客様に提供するものは「クラウドをベースとしたビジネスプロセスの自動化」です。
つまり、BPaaSは、人とテクノロジーを組み合わせる形で業務を行うことと定義されています。
従来のBPOは、アウトソーシングされた業務を「人」が行うスタイルが一般的でした。しかし近年、SaaSシステムの普及に伴い、クラウドサービスよって安定的に高い「業務効率」を維持したいという考えが強まっています。いきなりシステム開発・導入をするハードルは高くても、「クラウドやITテクノロジーを駆使して業務効率を改善したい」と考える人が増加したため、生まれたサービス形態といえます。
BPaaSのメリット
BPaaSを利用するクライアント企業に、BPaaSがカスタマーサービスにもたらすメリットは以下のようなものが挙げられます。
①コスト削減
②導入・運用が容易
③ノウハウやデータの蓄積
コスト削減
BPaaSを利用することで、設備費や人件費を削減できます。 また、SaaSは利用する分だけの従量課金型のサービスが多いため、繁忙期は委託する業務の量や分野を増やしたり、閑散期は減らしたりと調整することが可能です。
さらに、通常のBPOよりシステムを活用する分人件費がかからないため、委託コストも抑えられる場合があります。
導入・運用が容
BPaaSは、SaaSのみを導入する場合と比較すると、導入が容易です。
クラウドサービスだけではなく人間の労働力も提供されるため、新しいシステムの導入に割く自社社員のリソースを削減できます。
また、自社ではできない高度なカスタマイズを依頼できる委託先を選定すれば、BPaaSですぐに最新技術を導入し、運用することが可能です。
セキュリティ面も最新の状態を常に保って更新されるため、安心して運用を続けられます。
ノウハウやデータの蓄積
BPaaSはBPOだけの導入と比較して、「ノウハウ」がたまりやすいというメリットもあります。
業務をアウトソーシングすると、どうしても外部に委託した業務のデータの連携が十分にされなかったり、社内に委託した業務のノウハウがたまりにくいというデメリットが発生します。
しかし、BPaaSではクラウド上ですべての業務データがリアルタイムで共有されます。すべてのデータがクラウドに蓄積されるため、簡単にどこからでもアクセスできます。企業に貴重な情報の蓄積、管理、活用が効果的に行えます。
まとめ
このように、BPaaSはこれまでの「業務を人に委託するBPO」と、「業務をシステムで効率化するSaaS」のメリットを両方享受できるだけではなく、互いのデメリットも打ち消すことのできるサービスです。
導入したいSaaSシステムがある方、現在人手で行っている業務を自動化したい方は、BPOとSaaSのメリットを効率よく享受できるBPaaSの導入を検討していみてはいかがでしょうか。
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