〜クラウド導入前に知っておきたい、サービスモデルの基本〜
近年のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に伴い、企業におけるクラウドサービスの活用が広がっています。なかでも、業務効率化やコスト削減といったビジネス上のニーズを背景に、比較的導入しやすいサービスモデルとして注目されているのが「SaaS(サース)」です。
本記事では、SaaSの特徴やメリット・デメリットに加え、類似用語である「PaaS」「IaaS」との違いについても、図解を交えてわかりやすく解説します。
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SaaS(Software as a Service)とは?
| SaaS | 「Software as a Service」の略称/クラウドサービスの一種 直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」を意味する |
|---|
SaaS(サース)とは、「Software as a Service」の略で、インターネット環境を通じて提供されるソフトウェアサービスのことです。従来のようにパソコンにソフトをインストールする必要はなく、Webブラウザを通じてすぐに利用できるのが特徴です。
たとえば、勤怠管理や会計ソフトなど、日常業務で使う多くのツールがSaaSとして提供されています。

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SaaSの主な特徴
◆インターネット経由でどこからでもアクセス可能
・オフィスに限らず外出先からも利用でき、リモートワークなど柔軟な働き方に対応できます。
・「パソコン1台ずつ」ではなく「アカウント」に紐づくため、PC・スマートフォン・タブレットなど、複数のデバイスから利用できます。
◆複数のユーザーが同時に作業できる
・クラウド上でファイルを共有・編集できます。Slackなどのビジネスチャットやグループウェアと連携することで、社内コミュニケーションの効率化にもつながります。
・編集内容はリアルタイムで反映され、常に最新の情報を共有できます。
◆月額課金が主流
・利用契約をすればすぐに使用でき、必要な分だけ利用できる柔軟な料金体系が一般的です。
・費用はサブスクリプション型で、月額または年額で支払うケースが多いです。
・無料版を提供するサービスも少なくありません。
【主な利用シーン】
・勤怠管理、人事労務、給与計算
・会計・経費精算
・営業支援(SFA/CRM)
・メール・グループウェア
・電子契約、文書管理、eラーニング
など
【代表的なSaaSサービス】
Google Workspace(旧G Suite)
freee
SmartHR
jinjer(ジンジャー)
など
SaaSのメリット
・導入コストを抑えつつ迅速に利用を開始できる
・常に最新バージョンを利用可能
(税制改正・法改正への対応がスムーズ)
・社内のITリソースを抑えつつ、インフラ管理の負担を軽減しやすい
・テレワークや外出先からも利用できる柔軟性

SaaSのデメリット
・カスタマイズ性に制限がある
(業務内容によっては特定の要件に対応しきれない場合がある )
・データが外部に保管されるため、セキュリティ対策に注意が必要
・オフライン環境では利用が制限される場合がある

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SaaS・PaaS・IaaSの違いを整理
クラウドサービスとは、インターネット経由で提供されるサービス全般を指す言葉です。その中には、業務アプリケーションを提供する「SaaS」、アプリ開発に必要な環境を提供する「PaaS」、仮想サーバーなどのインフラを提供する「IaaS」など、複数の形態が存在します。

つまり、SaaSもクラウドサービスの一部ですが、すべてのクラウドサービスがSaaSというわけではありません。それぞれの違いを理解することで、自社に最適なクラウド活用の形が見えてきます。
PaaS(Platform as a Service)とは
| PaaS | 「Platform as a Service」の略称/クラウドサービスの一種 直訳すると「サービスとしてのプラットフォーム」を意味する |
|---|
PaaS(パース)は、「Platform as a Service」の略で、アプリケーション開発に必要なプラットフォームをクラウド上で提供するサービスです。
具体的には、サーバー、ネットワーク、OS、ミドルウェア、データベースなど、開発に必要な環境があらかじめ整っているものです。PaaSを活用することで、最新機能を取り入れながら、迅速なアプリケーション開発を実現しやすくなります。
IaaSよりも自由度は下がりますが、開発環境の構築・保守にかかるコストや時間を大幅に削減できるため、スピーディな開発やプロトタイピングに適しています。ただし、ベンダーが提供する環境に依存するため、将来的な移行や拡張に制限が出る「ロックイン」のリスクには注意が必要です。
【特徴まとめ】
・アプリ開発に必要な環境を一式提供
・インフラ管理が不要で、開発スピードが向上
・自由度はIaaSより低いが、運用負荷は軽減
・ベンダー依存のリスクあり
【代表的なサービス】
Heroku
Google App Engine
Azure App Service など
IaaS(Infrastructure as a Service)とは
| IaaS | 「Infrastructure as a Service」の略称/クラウドサービスの一種 直訳すると「サービスとしてのインフラストラクチャ」を意味する |
|---|
IaaS(イアース/アイアース)は、「Infrastructure as a Service」の略で、仮想サーバーやストレージ、ネットワークなどのITインフラをインターネット経由で提供するクラウドサービスです。
利用者は、必要なハードウェアのスペックやOSを自由に選択・構成できるため、オンプレミス(自社運用)に近い柔軟性を持ちながら、物理的な設備投資を抑えることができます。
ただし、自由度が高い分、サーバー構成やセキュリティ設定、運用保守などの負担は利用者側に残ります。既存システムのクラウド移行や、独自要件のあるシステム構築に適しています。
【特徴まとめ】
・仮想サーバーやストレージなどのインフラを提供
・ハードウェアやOSの選定・構成が可能
・自由度が高いが、設計・構築・運用の負担も大きい
【代表的なサービス】
AWS(Amazon Web Services)
Microsoft Azure
Google Cloud Platform(GCP)
など
「DaaS」とは?
DaaS(ダース)は、「Desktop as a Service」の略で、仮想デスクトップ環境をクラウド経由で提供するサービス。SaaS・PaaS・IaaSと同様に、用途に応じて使い分けられるクラウドサービスの一つです。
ユーザーは、どこからでも同じデスクトップ環境にアクセスできるため、テレワークやBCP(事業継続計画)対策として注目されています。SaaSとの違いは、SaaSが「アプリケーション単位」での提供であるのに対し、DaaSは「デスクトップ全体」を仮想化して提供する点にあります。
SaaS・PaaS・IaaSの違いを図解で比較
| Saas | Paas | Iaas | |
|---|---|---|---|
| アプリケーション | ●/★ | ■ | ■ |
| ミドルウェア | ● | ●/★ | ■ |
| OS | ● | ● | ●/★ |
| ハードウェア | ● | ● | ● |
●:サービス提供者が用意・管理
★:利用者側が一定の範囲内でカスタマイズ可能
■:利用者側で用意・管理
SaaS:すぐに使えるが、自由度は低い
PaaS:開発に特化。自由度と効率のバランス型
IaaS:自由度が高いが、運用負荷も大きい
クラウド導入のステップ
SaaSを含むクラウドサービスの導入には、以下のようなステップが必要です。
・導入目的の明確化
・サービスモデルの理解と選定
・社内体制の整備と運用設計
クラウド導入全体の流れや、支援事業者の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。どうぞご覧ください。
SaaSの理解が、クラウド活用の第一歩
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、多くの企業でデジタル技術の活用が加速しています。その中でも、SaaSは比較的導入しやすく、短期間で効果を実感しやすいクラウドサービスとして、多くの企業に選ばれています。
期待する効果を得るために、類似用語であるPaaSやIaaSといった他のクラウドサービスとの違いについても理解を深めておくといいでしょう。
まずはSaaSの基本を正しく理解し、自社の目的に合ったサービスモデルを選ぶことが、クラウド活用の第一歩です。導入に不安がある場合は、専門の支援サービス(代行支援)を活用することで、スムーズな立ち上げと確実な定着につながります。
SaaS導入を成功に導く、BODのクラウド導入支援サービス
SaaSは導入しやすい反面、「設定が複雑」「定着しない」といった課題もあります。
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