企業のIT環境整備において、PCやスマートデバイスの初期設定作業は、情報システム部門や総務部門にとって大きな負担となっています。特に、複数台の端末を一括導入する際には、人的リソースや作業時間の確保が課題となりがちです。
2025年10月にはWindows10のサポートが終了し、Windows11への移行が進む中で、端末の入れ替えや初期設定の作業が一層増加しています。こうした背景から、注目されているのが「キッティング代行サービス」です。
本記事では、キッティング代行の概要やメリット、選び方、導入の流れまでを網羅的に解説し、企業のIT資産運用を効率化するためのヒントをお届けします。
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キッティング代行とは
キッティングとは?
キッティングとは、PCやスマートフォン、タブレットなどのIT機器を、業務で使えるように必要な設定や準備を行う作業のことを指します。OSのインストール、アカウント設定、アプリケーションの導入、セキュリティ設定などが含まれます。
「セットアップ」との違い
セットアップは基本的な初期設定のこと。一方でキッティングは、それに加えてアプリの導入やセキュリティ設定、資産管理ラベル貼付、梱包・配送準備なども含む、より広範かつ包括的な作業を指します。
キッティング代行サービスの概要
キッティング代行サービスは、キッティングの作業を専門業者に委託することで、社内の負担を軽減し、作業の品質とスピードを向上させることが可能です。
近年では、テレワークの普及やIT機器の多様化により、情報システム部門の業務が複雑化・多忙化しており、限られた人員での対応が困難になっています。こうした背景から、キッティング作業を外部に委託するニーズが高まっています。
キッティング代行で委託できる主な作業内容
キッティング代行サービスでは、初期設定から現場への納品まで、幅広い作業を一括して任せることが可能です。以下は、一般的に委託できる主な作業内容です。
- OSのインストールおよび初期設定
- アカウント・ネットワーク設定
- 業務アプリケーションのインストール
- セキュリティソフトの導入と設定
- ライセンス認証、パッチ適用
- 周辺機器の接続・動作確認
- 梱包・配送・設置までの一括対応

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キッティング代行を利用するメリット
キッティング代行を利用することには、業務効率の向上やセキュリティ強化など、企業にとってさまざまな利点があります。
- 作業負担の軽減
情シス部門や総務部門の担当者が本来の業務に集中できるようになります。煩雑な初期設定作業を外部に任せることで、人的リソースの最適化が図れます。 - 作業品質の均一化
標準化された手順により、設定ミスや漏れを防ぎ、全端末で同一の環境を構築できます。結果として、運用後のトラブルや問い合わせの削減にもつながります。 - セキュリティ対策の徹底
セキュリティパッチの適用やウイルス対策ソフトの導入、アクセス制限の設定など、情報漏えいリスクを最小限に抑える対応が可能です。専門業者による対応により、最新のセキュリティ要件にも柔軟に対応できます。 - スピードと柔軟性
短納期での対応や、全国各地への配送・設置にも対応している代行事業者が多く、急な導入ニーズにも柔軟に対応できます。繁忙期や大量導入時にも安定した対応が期待できます。 - 作業スペースの確保不要
社内に大量の端末を保管・作業するスペースが不要となり、オフィスの有効活用にもつながります。特にスペースに制約のある企業にとっては大きな利点です。
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キッティング代行を利用するデメリット
キッティング代行を利用するには、メリットもありますが、デメリットも存在します。事前にリスクを把握し、適切な対策を講じることが重要です。
- 社内ノウハウの蓄積が難しい
外部委託により、社内での設定ノウハウが蓄積されにくくなる可能性があります。代行事業者と手順や設定内容を共有し、必要な情報を社内にフィードバックする仕組みを整えることが重要です。
- 外注コストが発生する
自社で対応するよりもコストがかかる場合があります。ただし、人的リソースや時間の削減効果を考慮すると、費用対効果は高いといえます。
- 情報漏えいリスク
外部業者に機密情報を扱わせるため、情報管理には細心の注意が必要です。Pマーク(プライバシーマーク)(※1)取得やISMS(※2)認証を受けている信頼性の高い事業者を選定することが、リスク軽減の鍵となります。
※1)Pマーク(プライバシーマーク)… 個人情報を適切に管理している事業者に付与される認証制度
※2)ISMS … 情報セキュリティマネジメントシステムの略称。情報セキュリティを管理する仕組みが国際規格に適合していることを示す認証
BODでは、お客様の大切な情報を安心してお預けいただけるよう、PマークおよびISMSの両方の認証を取得し、情報管理体制の強化に取り組んでいます。
今後も、より一層の安全性と信頼性の確保に努めてまいります。
株式会社BOD「QMS・ISMS方針」

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キッティング代行サービスの料金相場
キッティング代行サービスの料金は、端末の台数や作業内容(ソフトの種類、付属品の有無、セキュリティ設定の有無など)によって大きく変動します。
【一般的な料金の目安】
1台あたり2,000円〜10,000円程度が相場とされています。
大量発注や定型作業であれば、単価が下がるケースもあります。
【見積もり時の注意点】
作業範囲や納期、配送・設置の有無などを明確にし、追加費用が発生しないよう事前に確認しておきましょう。

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キッティング代行サービスを選ぶ際のポイント
自社のニーズに合ったキッティング代行サービスを選ぶには、以下のポイントを確認しましょう。
■対応可能な台数・納期
自社の導入スケジュールに合わせて、必要な台数を期日までに対応できるかを確認しましょう。特に新年度や期初などの繁忙期には、余裕を持ったリードタイムの確保がカギとなります。
■対応OS・デバイスの種類
Windows、Mac、iOS、AndroidなどのOSに加え、ノートPC、タブレット、スマートフォン、周辺機器など、対象となるデバイスの種類に柔軟に対応できるかがポイントです。OSごとの設定仕様や管理方法に精通しているかもチェックしておきたいところです。
■セキュリティ体制(作業環境・情報管理)
端末の初期設定時に社内ネットワーク情報やアカウント情報を扱うため、作業エリアの物理的なセキュリティや環境の安全性、設定データの取り扱いルールが明確であるかを見ておく必要があります。
■実績・サポート体制
自社と同様の業種や端末での対応実績があるか、また、設定ミスや納品後の不具合に迅速に対応できる体制があるかを確認しましょう。導入後のトラブル対応や再設定の柔軟性も、安心材料のひとつです。
■コストとサービス内容のバランス
単なる初期設定だけでなく、アプリのインストール、資産管理ラベルの貼付、マニュアル封入など、必要な作業が料金内に含まれているかを事前に把握しておきましょう。費用対効果のベストバランスを見極めることが、最適な選定につながります。

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キッティング代行サービス導入の流れ
キッティング代行サービスの一般的な導入ステップは、下記の通りです。
1)課題整理・要件の明確化
端末の利用目的や設定内容、納期などの要件を整理
2)委託範囲の決定
初期設定、アプリインストール、ラベル貼付、梱包・配送など、どこまでを外部に任せるかを決定
3)事業者の選定・見積もり取得
複数社のサービス内容や実績、コストを比較し、自社に最適なパートナーを選定
4)テスト導入(試験運用)
一部端末でキッティングを試験的に実施し、作業品質や運用上の課題を確認
5)本格導入・運用体制の構築
テスト導入に基づいて業務フローを改善し、安定した運用体制を構築

導入事例・よくある質問
BODのキッティング代行サービス|お客様の声
よくある質問
- Q何台から依頼できますか?
- A
一般的には数十台以上が目安です。
BODでは、数台でも対応いたします! 少数台~数百台(/月)まで柔軟に対応しています。
- Q自社指定のソフトや設定にも対応してもらえますか?
- A
多くの事業者において、カスタマイズに対応しています。
BODでも、アプリやネットワーク設定など個別要件に対応可能です。
- Qセキュリティ対策はどうなっていますか?
- A
作業エリアの管理やデータ保護体制を整えている事業者が一般的です。
BODでは、入退室管理、スタッフの作業エリアへの電子機器持ち込み禁止など、厳格なセキュリティ体制を構築しています。
キッティング代行は、IT機器の導入・運用における業務負荷を軽減し、作業の標準化やコスト最適化を実現できる有効な手段です。自社の要件に合ったキッティング代行事業者を選定することで、端末展開のスピード向上や設定ミスの防止、IT部門のリソース最適化が期待できます。
社内だけでは対応が難しい大量展開や短納期対応、複雑な設定作業なども、外部委託によって効率的に進めることが可能です。キッティング代行の導入を通じて、IT資産管理の精度向上や業務全体の最適化を検討してみてはいかがでしょうか。
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「社用PCの入れ替え時に、在宅ワーク社員も含め各地に点在するパソコンをどう回収するか頭を悩ませていました。BODで返却用キットを用意してもらい、PCを所持する社員はそのキットに入れて発送するだけで済み大助かりでした」